千葉県市原市姉ヶ崎の税理士関口です。
税務研究会が主催する「会計誤処理発見の方法+その先の会計不正発見の方法」の研修に参加してきました。
講師は公認会計士の大原達朗先生。
<セミナーの内容>
「何かおかしい」とひっかかったらこの方法で間違えを探す!
今回の研修に参加して気がついたことを書いていきたいと思います。
決算書において「何か変だな」と思ったら調べる。どこを調べればいいのかという「当たり」の付け方が主な内容でした。
●分析
前期比較が大事、不正の結果は貸借対照表(BS)にたまってくる。
できれば3期比較のBSをチェックするのがよい。
●その他に注意
科目の「その他」に注意。粉飾するときは「その他」に紛れさせることがある。
●サブシステムとチェック
G/L(General Ledgerの略称で総勘定元帳)とS/L(Subsidiary Ledgerの略で、補助元帳)のチェックをすべき。
会計システムのG/LとS/Lのチェックではなく、会計システムと売上管理システム等のサブシステムとの残高チェックのことを言っていました。
→会計システムのG/LとS/Lをチェックしても、同じデータを見ているので、結果は一緒ですからね。
●不正会計を防止するには
1、記帳と出納を別の人に担当させる。
→牽制する意味もこめて、別の人に担当させるべき。一番不正しないと思っている人が不正することもある。
2、粉飾発見目的の分背に重要性の基準は考慮に入れない。
→金額が小さいから気にしない。というのは不正防止のときは関係ない。
3、防止の予防
→教育(すりこみ)、厳罰、定期的なチェック
不正の発見は難しいですが、データを分析して現場とコミュニケーションをとりつつ防止していくのが近道とのことです。
関口たかとし:お問い合わせ